8月12日 ファックスでのお問い合わせ スギゴケを2uほどはりたいと思っています。 この時期スギゴケの状態はあまり良くないのでしょうか? 状態が悪くても秋には良くなるものでしょうか。 また、今の時期が良くないとしたら、 何月頃になったら良いのでしょうか? フデゴケ、ホソバオキナゴケは今の時期はどうでしょうか。 愛知県日進市 ----------------------------------------- さて、お問い合わせのスギゴケについては年間を通して出荷しています。 夏のこの時期はいずれの苔にとっても厳しい時期で、 苔によっては全体的な焼けや部分的な蒸れの発生が見られるものもあります。 苔が年間を通して同じ状態と言うことではなく、 暑さや寒さの影響を大きく受けながら夏は焼けを起こしたり(葉色の変化)、 冬は休眠、矮小化し、春秋には大きく生育をしますが、 これは苔の一年の生育サイクルと考えています。 出荷の際は、圃場内在庫でもっとも程度の良い苔を選別して出荷しています。 またこの時期の若干の葉焼けも、 苔が枯れて変色することとは全く別で、 植え付け後の生育に影響はありません。 しかし、植え付けの時期として7月〜8月はやはり厳しい時期で、 通販でも出荷量が少なくなるのがこの時期です。 栃木では8月の旧盆が過ぎるとようやく風も涼しくなり始めますが、 都市部や市街地においてはまだまだ厳しい暑さが続き、 管理の点ではいくらかでも涼しくなり始めた頃の植え付けがお勧めです。 春の植え付けは3月下旬ころから、 秋は8月下旬ころからがお勧めです。 ただし、この時期の圃場の苔はようやく寒さや暑さが緩み始めた頃で、 商品としては全く回復しておらず、 生育状態や数量の確保が年間で最も厳しい時期になり、 必ずしもベストな物ではないかもしれません。 それでも苔のサイクルから考えてもこの時期の植え付けが望ましいと思います。 フデゴケやホソバオキナゴケなどは比較的安定した環境を必要とするため、 夏の暑さや陽射しの影響を受けやすい場所にはもともと植えません。 また商品管理も安定した場所でおこなわれるため、 露地栽培の杉苔のような影響はどこの通販会社、農園でもあまりない商品で、 季節にかかわらずそこそこ状態の良い商品になると思います。 尚、弊社では庭園材としてのフデゴケ、ホソバオキナゴケは今のところ扱っていません。