──────────────────────────────────── 問合せID : 00000054 受付日時 : 2013/02/15 ──────────────────────────────────── お問合せ内容 : シノブゴケの管理に付いて 苔の除草、病原菌の防除に使う薬剤を教えていただけますか。 ──────────────────────────────────── 雑草が小さなうちに草取りをします。 タネがこぼれて小さな芽が一面に生えたときには除草剤が効果的です。 コケ用の選択性の除草剤は販売されていませんので、 薬害が出ないか、薬害が少ない除草剤を使います。 現在販売はされていませんがグラモキソンは苔に薬害が出ませんでした。 現在販売されているもので入手しやすいのはプリグロックスLです。 ジクワットとパラコートの液剤ですが グラモキソンと比べてパラコートが少ないこと。 ジクワットが少し薬害を起こすため 通常の100倍より薄く希釈しめ、 部分的に散布を試してみます。 雑草が生育する時期の朝露がついている早朝が効果的です。 薬害がでないか、出てもわずかであれば問題はありません。 苔にはあまり掛けないように散布して下さい。 病原菌については一部の薬で特定の病気に効果のあるものもありますが、 病気が分からない場合、不用意に使用されない方が良いと思います。 生育環境が良好であればそのままでも翌年にはだいたい回復します。 また水のやり過ぎから変色をおこし、カビが生えることもあります。 土壌改良に300〜1000倍水に薄めた木酢液を撒こうとしていますが苔への影響はあ りますか。 ──────────────────────────────────── 木酢をこのくらいまで薄めればまず影響はないと思いますが、 やはり苔には直接かからないように散布するか、 まえもって部分的に試験散布をお勧めします。 以前スギゴケの生育がよい所の土壌を伺ったところ、山砂を30センチ厚に 敷き詰めてあるとのことだったのですが、スプリンクラーで頻繁に水をまく環境で、土が堅 くならなければ、そのような構造でもスギゴケ苔は育つのでしょうか。またヒノキゴケの場合 はどうでしょ ──────────────────────────────────── 山砂は多くの業者さんが利用する用土です。 厚さ30cmとはかなりの量で、弊社にお問い合わせ頂いたのでしょうか。 全ての苔に共通して良い土とは排水性と保水性のバランスです。 粘土質だと少量の雨でも水溜まりができ、乾くと締まってしまうような土は良くありません。 このため、庭土に少量でも山砂や川砂を混ぜるのは効果があります。 細粒の軽石とバーミキュライト、砂などが土壌改良材として適しています。 スギゴケ、ヒノキゴケなど大型の苔ほど、土の軽さ、或いは排水性がポイントになります。 1000lxにならない暗い場所でシノブゴケを育てようとしています。蛍光灯を 明るさの補助として使うことはできますか。 ──────────────────────────────────── 1000ルクスを事務所の蛍光灯直下で計ってみましたが 40W×2本の直管蛍光灯の直下1mぐらいで1000ルクスになります。 室内においてはかなり明るい光量ですが 林の中での1000ルックスは陽の当たらない暗い場所で この場所で長期に栽培するのであれば暗すぎます。 自生するシノブゴケは3000〜10000ルクスぐらいで、土を乾燥させなければ良く育ちます。 しかしアクアテラリウムなど容器内が安定した環境であれば 蛍光灯でもきれいに育ってることができます。 植物用の蛍光灯もあります。 ──────────────────────────────────── 急ぎご返事のみ