──────────────────────────────────── 問合せID : 受付日時 : 2014/05/02 ──────────────────────────────────── お問合せ内容 :  シッポゴケとオオシッポゴケの違いはどんなものでしょうでか ──────────────────────────────────── シッポゴケ科はおよそ20属あり、 流通しているのはフデゴケやカモジゴケ、シッポゴケ、オオシッポゴケ等です。 一般にシッポゴケという場合は属としてのシッポゴケではありません。 フデゴケやカモジゴケ以外で、 草姿が似ているシッポゴケの仲間ということになります。 主にオオシッポゴケやシッポゴケとこれに形の似たものも含まれています。 これらを生産する場合 最初のたねゴケ作りでどうしても何種類かが混ざってしまうため 生産される商品も混植となってしまいます。 弊社ではできるだけオオシッポゴケをと考えていますが、 それでもやはり複数の苔が混ざる場合があります。 これと同じことは他の苔でもみられます。 例えばシノブゴケですが、 シノブゴケ科にシノブゴケという属はありません。 オオシノブゴケや、トヤマシノブゴケのような、 まさにシノブゴケらしい特徴がみられるシノブゴケの仲間を 一般に「シノブゴケ」として扱っています。 スギゴケの仲間も同じで、 スギゴケというと流通しているのはウマスギゴケかオオスギゴケの2種類ですが、 草姿はほぼ同じで、最初のたねゴケを厳密に分類できるわけでもないため 圃場ではこの2種類が混ざって育てられています。 しかし、長く圃場生産している場所では、 ウマスギかオオスギのどちらかが徐々に淘汰され、 その環境に適した方の苔が大半を占めるようになります。 今までスギゴケと同じ扱いだったコスギゴケやタチゴケは、 属名で現在は流通しています。 ウマスギゴケ、オオスギゴケ=スギゴケ オオシノブゴケ、トヤマシノブゴケ=シノブゴケ と同じように シッポゴケ、オオシッポゴケ=シッポゴケ とご理解下さい。