ヒノキゴケを頂き鉢に植え替えました。用土は赤玉1/3 砂1/3 バーミキュライト 1/3 ですが、環境の変化ですっかり茶色になってしまいました。毎日朝夕霧吹 きで水をやっていますが一向に新芽が出てきません。このままで良いのでしょうかご 指示ください。 ──────────────────────────────────── ヒノキゴケ丸ポット(2年栽培)をお送りしてからおよそ一ヶ月ちょっとになるかと思います。 もし親株の葉色が悪くなるとすればちょうど今頃で、 その親株からポツポツと新芽が育ち始めるのもこの頃です。 ご質問の内容は @水はけの良い土であること A霧吹きで毎日水やりをしている B親株が一ヶ月で褐色化した C新芽が全く育たない と言うことなので、新芽が育っていない原因を考えてみます。 まずヒノキゴケの栽培のポイント まず土壌は軽く通気性がよく、排水性と保水性のバランスが良いこと。 空中湿度が高めで安定していること。 それと適度な光量(直射日光は避ける)です。 苔植物は根から水分を吸収でませんので、 湿度を安定させる必要があります。 霧吹きでの水やりは一時的に苔が濡れるだけで 葉はすぐに乾燥してしまい、 とくに室内であれば霧吹きだけでは 安定した空中湿度の維持は難しいと思います。 苔の生育は空中湿度ですが、 ヒノキゴケの新芽は土に接するところからよく育つので、 新芽の頃はその土も乾燥させないよう、 土が水分を放出できるように湿らせておく必要があります。 赤玉や川砂は水はけは良いのですが 保水性はあまりないので、 これに樹皮培養土など保水力のある土を混ぜてみてはいかがでしょうか。 対策としては @ 土壌改良 保水性をもたせる A 新芽の頃は保湿容器などに入れて空中湿度を保つ B 鉢を腰水に浸して土の乾燥を防ぎ、充分な水分を吸い上げさせる などでしょうか。 ただしAとBを同時に行うと水分が多すぎて カビが発生したり、蒸れをおこすなど かえって生育を阻害することもありますので注意して下さい。 親株のほとんどが変色を起こしたとしても 恐らく枯れてはいないので、 新芽は育つと思います。