山苔アラハ3パック届きました。 ただ、どれもカラカラに乾いていました。 これをみずみずしい苔に戻すことはできるのでしょうか? 戻すことができるのであれば、その方法を教えてください。 よろしくお願いします。 ───────────────────────────── お問い合わせの山苔アラハの乾燥について 乾燥した状態でも湿った苔と同じ扱いで問題はありませんが、 苔玉の制作や作品作りでは湿っているほうが扱いやすい場合もあります。 この場合はどぶ漬け(水に浸ける)、霧吹きなどが一般的かと思います。 ──────── 自生するアラハシラガゴケは 桧や杉の根元の樹皮によく群落を作ります。 このような場所は、 少々雨が降っても雨が当たらず乾燥しています。 山苔はどちらかというと乾燥した場所で日陰地、 空中湿度の安定した場所を好む苔で、 アラハシラガゴケの乾燥は通常の状態ともいえます。 圃場ではここ数ヶ月散水はせず、 降雨だけで管理しています。 このところ雨が少ないため圃場のコケは乾燥しています。 出荷商品を取り寄せたときに乾燥している場合、 庭園材では動噴を用い、 パック商品はパックに詰めてから軽く霧吹きをかけます。 苔の水やりは少ないほど配送中の蒸れのリスクが少なくなります。 このため湿り加減は季節や配送中の天気、気温を考慮(蒸れを防ぐため)しています。 今回発送時の天気予報では配送当日までは天気が良いとのことで、 霧吹きは少なめの一吹としました。 ───────── 苔植物は乾燥した状態と雨降りで湿った状態を繰り返しながら育つ植物で 生育というサイクルの中では乾燥も日常の状態となりますので、 乾燥しているから枯れているというわけではありません。 苔によっては湿潤地を好み(ヒノキゴケやコツボゴケなど)、 乾燥を繰り返すと育てるのが難しい苔もありますし、 好日性の苔(スナゴケやスギゴケなど)は朝露で葉を広げ、 日中は陽が当たると乾燥させて葉を閉じ、 この繰り返しに強い苔もあります。 山苔は日陰地、乾燥地で、 林のように空中湿度の安定した場所を好みます。 圃場より出荷当日に取り寄せたものなので 保管のために長く乾燥させたものではなく 鮮度に問題は無いと考えております。