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道具 − コテ |
コテは表土に苔マットを押さえつけて密着させるのに使います。ハイゴケのように土のないマットは表土に押しつけて目土をするだけですが、スギゴケのように土が付いた苔マットは表土において踏みつけただけでは密着しません。この場合の密着とは表土にある程度食い込ませて固定させ、軽く引っ張っても持ち上がらないぐらいに定着させます。わずかな面積なら手の指を使って指圧するように苔マットを埋め込むこともできますが、面積が広くなるとコテやゴムハンマーなどの道具が必要になります。
苔を扱われる庭師は苔を張るための専用のコテを持っているそうですが、苔専用のコテは市販されていません。これに代用できるものをホームセンターで探すしかありません。ポイントはコテの先に力が集中できる小さなものです。またかなりの力を加えますから頑丈な鉄製を選ぶようにしてください。
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平目地ゴテ
レンガ、タイルの目地などの塗り込みに使うコテ。コテは本来刃の全面を使って塗り込み作業をしますが、苔マットの植え付けでは、コテの刃先だけを使います。柄を片手でもち、力が加わる刃先の部分を手で押さえて両手で作業をします。苔マットの端からギュ、ギュ、ギュとリズム良く押しつけていきます。 |
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柳刃コテ(90mm)
柳刃コテで刃が90mmの小さなコテです。刃の長いものは力が刃先に入りにくくなります。選ぶポイントは刃が厚く小さな物。柄と刃をつなぐ部分が太く曲がらない物を選びます。使い方は平目地ゴテと同じです。
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移植ゴテ
片手で持てる小さなスコップで、刃先は細く狭い物が適しています。移植法では土を取り除いたり植え付け後の表土ならしに使います。はりゴケのコテとして使うと柄と刃のつなぎ部分に力が加わりますから、裏側に金属のリブがあると丈夫です。片手で移植ゴテの柄を持ち、刃先を苔マットにあてて手で押さえ、両手で押しつけていきます。
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