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生態分類 | ハイゴケ科 ハイゴケ属 ハイゴケ | |||||
学名 | Hypnum plumaeforme wils. | |||||
園芸名称、別名等 | ハイゴケ 這苔(はいごけ) カバー・モス ヤネゴケ・屋根苔 苔玉苔 |
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分布 | 北海道〜沖縄、シベリア、朝鮮、中国、台湾から東南アジア、ハワイ | |||||
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■利用形態・用途 | 平面 苔玉、装飾資材、庭園材、アクアテラリウム | |||||
■カバーの様式 | 1〜10cmで茎は這う 生育密度は密 | |||||
■植付数量 | 24POT〜48POT/u | |||||
はりゴケ法 | 1.0u/u 48POT/u | |||||
まきゴケ法 | 0.5u/u 24POT/u | |||||
移植法 | なし | |||||
■被覆速度 | 早い | |||||
■繁殖方法 | まきゴケ はりゴケ | |||||
■鑑賞 | 被覆面 グランドカバー 葉色 | |||||
■植栽可能地域 | 日本全土 | |||||
■生育条件 | ||||||
■耐性 | ・ | |||||
日照(紫外線) | 強い | |||||
積雪 | 普通 | |||||
乾寒風 | 普通 | |||||
暑さ | 弱い 蒸れに注意 | |||||
潮風 | 普通 | |||||
■鑑賞姿高 | 2〜5cm (緑色の葉の部分) | |||||
■生育環境 | 開けた日当たりの良い草はら土の上、あぜ道脇、道ばたなどの地上、藁屋根のうえ、岩上に這うように黄緑色のたいらな群落をつくります。また日当たりの良いところでも湿度があればよく育ちます。ただし、空気がよどむと蒸れを起こしやすいので、夏の遮光ネット、よしずなどの管理に注意 | |||||
■形態的特徴 | 茎は地面を這うように横に生育し、長さは10cm前後、だいたい規則的に羽状に枝を伸ばします。色は黄緑色かやや茶色を帯び、乾くと枝が少し反り返り、立ち上がったように見えます。しかし植物体の大きさや色、枝分かれなどは生育環境、季節によって大きく変化します。長い年月育ったハイゴケは表土や岩から簡単に剥がすことができ、土は付着しません。裏は褐色化し、マットの厚いものは10cm以上になります。 | |||||
■その他 | ・ | |||||
参考書籍等 | 原色日本蘚苔類図鑑 保育社 | |||||
・ | 日本の野生植物・コケ 平凡社 | |||||
・ | フィールド図鑑 コケ 東海大学出版会 | |||||
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採取 : 日本各地に分布。園芸ではハイゴケの他にヒメハイゴケなど数種類もハイゴケとして扱います。里山や土手の芝の中などにあり採取しやすいコケです。大きく群生を作っているものはマット状で採取できます。芝生の草に絡まって生えているものや、岩上にしっかりと定着しているものはマット状での採取は困難。 採取したハイゴケのマットに厚みがあるときは、裏側の褐色した部分はハサミで取り除きます。 用土 : ほふく性のハイゴケは表土に置いただけでは定着できません。植え付け後は目土を掛けてコケを安定させます。粗い麻布などで抑えて、繊維に絡ませるように育てることもできます。石や立木への定着は時間が掛かりますので、糸や接着剤などでしっかりと固定して生育を待ちます。樹皮培養土単体に広げ、目土を掛けるだけでも良く育ちます。 4月から10月頃までは半日陰、夏は暗め。繁殖はまきゴケはりゴケで容易。 まきゴケでの被覆速度は早いが、土質が悪いと生育は極端に悪くなる。 ・ハイゴケの露地植え 露地植でははりゴケ法が普通。ハイゴケのようにほふく性のコケは横に広がって育つため、生育できる隙間が必要です。生育密度の高いマットは生育の余地がありません。密生したハイゴケマットは広げるように伸ばし、隙間を適度に疎にして使います。表土にハイゴケを広げ、目土で押さえます。 ・ハイゴケの鉢植え はりゴケは露地植と同じ手順。まきゴケ法で殖やすならば、庭土や黒土のような単体用土ではなく、樹皮培養土などの繊維の多いものを混和する。或いは樹皮培養土単体でも可。たね苔には裏の褐色部分を取り除き、手でほぐした程度のコケを使います。機械などで小さく粉砕してしまうと、大きく葉になるまでにかなりの日数が掛かりメリットはありません。 ・ディスプレー、装飾素材 ディスプレーなどの装飾素材に最も利用されるコケ。ハイゴケは乾燥しても軽く縮れるだけでボリュームがあるため、店頭やウィンドー内などの乾燥した場所でも見栄えが良いためと、まとまった量を安定して入手しやすいため。 ・苔玉素材 苔玉素材として最初に用いられたのは山苔ですが、入手のしやすさと簡単に括れる制作のしやすさからハイゴケが主流に。風通しの良い明るい場所を好むハイゴケのため、あまり室内管理には向かないが、徒長を抑制し、生育密度を高めることで美しく丈夫な苔玉ができます。 管理 雑草の発生を抑えて永久的な生育をする能力があるので、ほかのコケと比べてもその管理は容易です。しかし、ほかのコケの生育を押さえるほどの強さがあるため、スギゴケや芝生に転移したものは、取り除くようにしてください。庭の表土が乾燥しているときに、勢いよく散水を行うと、その水圧で土から剥がれてしまうことがあります。軽く引っ張って,簡単に剥がれるようならば、コケを表土に押さえる工夫が必要です。目土は効果的です。水やりは細目のジョロで丁寧に行ってください。 |
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