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生態分類 チョウチンゴケ科 ウチワチョウチンゴケ属 ケチョウチンゴケ 
学名 Rhizomnium  tuomikoskii Kop.
名称、別名等 毛提灯苔(けちょうちんごけ)
分布 北海道〜九州 普通に見られる

■利用形態・用途 園芸素材では利用されない。顕微鏡観察によく使われる
■カバーの様式 1〜3cmの直立 生育密度は密生
■植付数量 園芸には使われないため生産されていない    POT/u
  はりゴケ法 園芸には使われない
  まきゴケ法 園芸には使われない
  移植法 園芸には使われない
■被覆速度 普通
■繁殖方法 移植 まきゴケ
■鑑賞 園芸には適さない  観察向き
■植栽可能地域 日本全土、中国、ヒマラヤ
■生育条件
■耐性
  日照(紫外線) やや弱い
  積雪   強い
  乾寒風   弱い
  暑さ   弱い
  潮風   弱い
■鑑賞姿高 1〜3cm
■生育環境 半日陰地。渓流や沢の湿った岩上や腐倒木上に群生する。
■形態的特徴 茎は直立し、その葉はウチワのような丸みがある。黒褐色の仮根がときに葉の上まで広がる。但し新芽(新しい葉)には仮根がない。葉に広がる仮根は茎から伸びている。乾燥すると縮れ、全体に黒褐色にみえる。上記画像の葉の長さは 4mm程度
■その他 顕微鏡での仮根観察によく使われる
参考書籍等 原色日本蘚苔類図鑑 保育社
日本の野生植物・コケ 平凡社
フィールド図鑑 東海大学出版会

日本各地にやや普通にみられる。チョウチンゴケの仲間だが園芸材として扱われない。半日陰地で良く育ち、空中湿度が安定した湿潤を好む。日陰地であれば乾燥が続いても枯れることがないため育てやすい。寒さに強いが、乾燥した寒風には弱い。繁殖はまきゴケで容易。

 ・ケチョウチンゴケの露地植え
 園芸として植えられていない

 ・ケチョウチンゴケの鉢植え
庭土や黒土単体は適さない。これに川砂、ピートモス等を加えて培地にする。移植法では2〜3cmの塊を土に差し込むように植え付ける。まきゴケ法では培地は樹皮培養土単体でも良い。苔を充分に乾燥させると、手で軽く揉むだけで粉砕することができる。いずれの植え付け方法でもうすく苔目土は必要。

 ・管理
湿潤地を好むので表土の乾草に注意し、植え付け時には被覆資材で覆うのも効果的。


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