■品種・(俗称) シノブゴケ科 オオシノブゴケ・トヤマシノブゴケ・アオシノブゴケ

■説明・自生地・環境等 日陰地の湿った地上や岩上、腐木上に小規模な群落を作ります。横に這いマット状の美しい緑色です。園芸ではシノブゴケ科の大型の複数の種類をシノブゴケとして扱っているため、葉の形は異なりますが、生育環境や全体の繊細な感じは同じです。
葉の形が特異で美しく、流木や多孔質の岩にも定着しやすく、コケ庭、盆景、テラリウムなど用途の広いコケです。
乾燥しても葉の縮みは少ないので苔玉などに適していますが、ボリューム感がないためディスプレイなどの装飾素材には向きません。
半日陰で適度な湿り気があればよく育ちます。
■成長形態 1〜3回羽状に細かく平面的に分枝します。種により茎の長さや葉の大きさは異なり、また植物体により大きさの変化も多いのですが、葉はほぼ大きな三角形で、いずれも繊細な感じです。
■植付け・管理 腐植木に群生を作っているものはマット状で採取できます。
横に這うコケなのでハイゴケと同じ扱いができます。
用土は畑土と川砂に樹皮培養土か腐葉土を混ぜて使います。土の上にシノブゴケのマットを押しつけて、半分隠れるくらいに目土を掛けます。
蒔きゴケ法でもよく育ちます。育苗箱に用土を入れ、にほぐしたコケを重ならない程度に並べ、、軽く目土を被せます。
多孔質の抗火石や軽石、流木などには植物用の接着剤や糸で固定します。
アクアテラリウムでの環境ならば、マット状のままに岩や流木に被せておくだけでもよく育ちます。
■管理 定着するまでは動いたり剥がれやすいので、細目のジョロで丁寧に灌水してください。
霜柱で浮いたコケは都度踏みつけておき、暖かくなったらしっかりと定着させます。

地下茎のようにつながっているが、
茶色く仮根のように見えるのは葉であることが分かります。
葉の先端が伸びて長い茎をつくります。

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