苔を植え付ける方法にはまきゴケ法、移植法、はりゴケ法の三つの植え方があります。まきゴケとはほぐしたコケを種のようにまいて殖やす(無性生殖)もので、時間と手間は掛かりますが、均等なマットを造り、少量のコケで殖やすことができ、小型〜中型のコケに適しています。移植とは苔の小さな塊を植付けるもので、庭や育苗箱、岩の窪みになどへの植え付けに適しています。はりゴケとはマット状に剥がしたコケをそのまま庭や培養土などにはるやりかたです。きれいな苔のマット、或いは塊を崩さないように別の場所に植え替えるもので、移植時の仕上がりが美しく、庭造りでは一般的な方法です。いずれの植え付け、管理に共通していることは、風や雨、散水による水圧などで、コケが剥がれたりして移動させないことと、安定した湿度を保つことです。環境が変わることから移植後に変色をおこすことがありますが、多くは回復し、新芽も伸び始めます。
画像は大量のコケの粉砕する機械(粉砕機)。
一般には手でもみほぐしたりふるいに押し当ててコケを細かくします。 |