噴霧器
■発行・最終更新日 2012.09.17
電動の噴霧器です モスプラン鬼怒川圃場
■病害虫や防除、除草などのため、稀釈した薬液を霧状にして散布します。動噴(エンジン)や電動式のものから、乾電池や手動式(蓄圧式)のもの、ハンドスプレーなどさまざまなタイプがありますが、用途や庭の広さに応じて使い分けます。使用後に良く洗浄すれば複数の薬剤を一つの噴霧器で使うこともできますが、苔を枯らしてしまう除草剤をうっかりと散布していしまうこともおこります。できれば薬剤や用途別に用意した方が良いでしょう。また薬剤散布だけでなく、苔への水やりにも使えうことができます。まきゴケで植えたプランターには、ジョウロや水差しでの水やりは少し粗っぽく、小さなたねゴケが流れ出してしまいます。できればハンドスプレーで丁寧に水やりをします。
手動式(蓄圧式)噴霧器 |
蓄圧式で容量は3〜5リットル入ります。一般的な広さの庭での使用にち
ょうど良く、蓄圧式なので一度ポンピングすると、当分散布することができ
ます。ただし散布途中で何回かのポンピングが必要で、お年寄りには少し
ポンピングに体力が必要です。薬液をまんべんなく散布したり、あるいは部
分的に集中して散布するときなどは、ノズル口を回して噴霧の調節をおこ
ないます。風があるときなど、薬剤の飛散を避けたいときには霧状にしない
で、薬液がまっすぐに飛ぶようにします。
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乾電池式噴霧器 |
乾電池をいれてモーターで散布する噴霧器です。手動の蓄圧式よりは噴霧量が少ないようです。しかし手動式のような散布途中でのポンピングの必要が無く、時間を掛けて丁寧な散布作業には適しています。乾電池式で、使う電池は単一が多いようで、使用量も4〜6本使います。意外と電池の消耗が大きく、アルカリ電池など使い捨てのものは電池代がばかになりません。エネループなどの充電式ニッケル水素電池がおすすめです。エネループの場合は値段の高い単一タイプのニッケル水素電池を使う必要はなく、単三形のエネループを単一対応のスペーサーに挿して代用することができます。高容量なため単三タイプでも充分に散布することができます。単一対応のスペーサーは@\200ぐらいで販売されています。 |
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電動式噴霧器・動力式噴霧器(動噴) |
エンジン、またはモーターの動力がついているので広い面積への散布に便利です。電動式噴霧器は電源が必要になるため、使用できる場所がある程度限られてしまいます。発電機で動かすこともできますが、モーターを動かすには表示されている電流、電圧の3倍程度の発電機が必要です。右の工進の噴霧器で、電流が5.5アンペア、出力250Wですから、1600ワット程度の発電機が必要になります。またインバーターでないとモーターが壊れます。 苔園芸では薬液の散布だけでなく、水やりにも利用できます。ただしまとまった量の水やりと言うよりは、庭の空中湿度を上げるのに便利です。夏の暑い日は、苔が生長する早朝に噴霧器で全体が閉めるように散布します。気温が上昇する9時頃には蒸発し、苔が乾燥していれば蒸れを起こす心配もありません。夕方にホースではたっぷりと水やりをします。 |
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ハンドスプレー 霧吹き |
最も手軽な噴霧器で、ベランダや小さな庭などで使います。薬剤ごとに用意しておけば、雑草などに気がついたときに、簡単に除草剤の散布がおこなえます。また苔盆栽や苔玉、テラリウムなどの水やりにも重宝します。まきゴケで植えたばかりのプランターへの水やりでも、ジョウロや水差しのようにたねゴケが水圧で流れることもありません。水やり用、除草剤用など用途別に用意しておきたい道具です。 |
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噴霧器の使い方 |
風の強い日の使用はさけます。特に薬剤の散布では、霧状になった薬液が飛散します。作業には長袖、長ズボンを着用し、薬液が触れないように注意します。ノズルは低く構えて、必要な場所に必要な量だけ散布するようにします。高い場所への散布では防護メガネや手袋、それに吸い込まないようマスクを使用します。もちろん水やりのための散布には必要ありません。 |
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