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山苔アラハ・ホソバ解説

                   林の中の木の根もと自生する山苔(ホソバオキナゴケ)

■山苔とは
■山苔(アラハシラガゴケ・ホソバオキナゴケ)の基礎
 盆栽の下草に定番で、ホームセンターや園芸店、通販で入手しやすい苔です。
 盆栽の他に盆景、苔玉、苔盆栽、テラリウム、庭植え、装飾(ディスプレー)素材に利用され、用土としても使われます。苔玉や装飾に使われるのは、乾燥したときに他の苔のよう縮れがあまりなく、形があまり変わらずボリュームはそのまま。このため乾燥した室内や店頭などを飾るのに適しています。
 全国の林の中の木の根元や表土に自生します。林の中は日陰で温度、湿度が安定しており、木の根元は比較的乾燥しています。植え付け、管理するには、直射光や雨が直接当たらないような安定した場所を選びます。
 


山苔アラハのミニ苔盆栽

■良い山苔とは

 画像は巨大山苔。大きさは1m以上、厚さも10cm以上あります。ディスプレーに乾燥させて使うのには良いのですが、庭に植えて水をやると白く変色してしまいます。山苔はスポンジのように水を蓄えるため、厚みがあると蒸れやすく、うまく育ちません。生育するのは上部の青いところだけなので、褐色部分の不要なところはハサミでカットします。
 

■山苔の入手方法
 通販で入手できます。パレット、ポット、パック、段ボール入りなど用途
に合わせて入手できます。
 採取する・・・桧の林で容易に見つけることができます。
 花木センター、ホームセンター、園芸店など・・・パック商品のほかに、
小さなパレットに並べて販売されています。

画像のようにパレットで並べられたものは鮮度の良い物を選びます。水
を与えすぎて、長く店頭に置かれていたものは密度が無くなり崩れやすく
なっています。


■殖やし方 


まきゴケ法
たねゴケを手でほぐしたり、粉砕機を使って細かくします。これをたねゴケにして用土にまきます。薄く目土を掛けて水やりをすれば数ヶ月である程度密生します。厚みのあるマットに育つには数年かかります。

移植法
裏の褐色部分をカットして、数cmの大きさにします。1〜2cmの間をあけてタイルを貼るように用土に並べます。まきゴケに比べて早くマットに育ちます。

画像は小さな塊にして移植 隙間が大きいのでマット状になるまで3年くらいかかりそうです。

■庭への植え付け
庭へは移植法が一般的です。 大きな塊は小さく小分けし、厚みのある山苔は裏の茶色い部分を形が崩れない程度までハサミで切り落として薄くします。苔は緑の先端が伸びるので、裏の褐色部分を取り除いても問題はありません。
 土壌の水はけを良くして、苔を薄くすることで不要な水分を残さないようにします。水やりは涼しくなった夕方にたっぷりと与えます。


山苔の移植 タイル貼りの要領です

■装飾素材・ディスプレー素材

乾燥しても縮れが少なくボリュームがあるので、装飾に多く使われています。ウィンドウなどに並べたら水やりはせず、乾燥させたままにすれば長く緑色を維持することができます。


■山苔の保管
入手した山苔を保管します
 庭園材・・・・箱に入ったものをそのまま置くのは蒸れを起こします。特に陽の当たる場所や車内、暖房のきいた部屋などは冬でも短時間で蒸れをおこします。一時的であれば風通しの良い日陰に置きます。長く保管するときは箱から出し、風通しの良い日陰にならべます。乾燥しても水やりの必要はありません。
 パック商品・・・・密閉されたパック商品は長期保管ができません。冬でもとりあえず冷蔵庫に入れることをお勧めします。常温で置くときはパックの蓋を開け、風通しの良い日陰におきます。乾燥しても水はやりません。 
 パレット、ポット・・・・風通しの良い日陰に並べ、通常のとおり水やりをします。冬ならば重ねて置くこともできますが、夏場はカビが発生したり、白く蒸れを起こすことがあります。特に梅雨時は空中湿度が高いため、乾燥させてもカビが発生します。梅雨時は長く保管せず、早めに植え付けてください。 

画像
上・・・・日陰において一日で白色化。厚い山苔は保管も難しい。
下・・・・充分乾燥させても、湿度が高い梅雨時はカビが発生します。