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樹皮培養土

 ■発行日 2012.11.16


■繊維質の樹皮培養土は苔植物との相性が良く、土で育つ苔、岩や倒木の上で育つ苔など、いろいろな環境で育つ多くの苔が樹皮培養土で育てることができます。用途は苔玉の元玉(観葉植物を包む)やプランターや植木鉢で苔を栽培するための用土に適しています。


樹皮培養土とは

生産工場
杉や桧などの針葉樹の樹皮を粉砕加工したもので、堆肥のような発酵はさせず、粉砕しただけのバークです。おもに水耕栽培やマルチングに使われる安全な自然素材です。ミズゴケ、ピートモス、バーク堆肥は腐りやすいのに対して、樹皮培養土は分解速度がきわめて緩やか(腐りにくい)で臭いもあまりなく、長期的に植栽植物の生育に寄与します。このため水に浸しておくような苔玉作りにはどの素材よりも適しています。pHは5.9とほぼ中性であるため、ピートモスやミズゴケのようなpH調整の必要もありません。粉砕しただけの樹皮は油分が含まれるため、乾くと水をはじいてしまします。乾いても水が浸透するよう界面活性剤をいれた商品があります。また膨潤加工した商品も販売されています。膨潤加工した商品は100リットルでも重量が15kg程度と軽くなります。


樹皮培養土とピートモス、バーク堆肥、ミズゴケとの比較


樹皮培養土 ピートモス
バーク堆肥
ミズゴケ
pH 5.9 → 3ヶ月後5.32
ほぼ中性で安定 
酸性
ミズゴケ5.12→3ヶ月後4.25
石灰を混ぜるなどpH調整が必要
分解速度 緩やか(腐りにくい)
50日後、分解、腐敗は見られない
早い
50日後、時間の経過により窒素分が増加
臭い きわめて少ない 分解に伴い臭いが増す
保水性 良い
ピートモスより優れる
ピートモス 良い
ミズゴケ 良い
バーク堆肥 ピートモス、ミズゴケより劣る
重さ 軽量 軽量
ポット作り 大作りができる
苔玉も大作りができる
大作りが難しい

多くの植物で
単体の用土として使える
おもに土壌改良材
ミズゴケはランなどに単体で使う
肥料成分 含まれていない ピートモス 含まれていない
バーク堆肥 窒素分などを追加
ミズゴケ 含まれていない
入手 生産者向け資材のため
園芸店などで入手しにくい
園芸店、ホームセンターで入手しやすい
単位 リットル
60リットル袋と
100リットル袋が一般的
ピートモス=リットル(袋)
バーク堆肥=kg(袋)
ミズゴケ=リットルまたはg(袋)


樹皮培養土を圧縮した商品
圧縮加工した商品

 イチゴ生産などでの培地に樹皮培養土を圧縮加工した商品があります。安定した環境で苔を定着させてから現場でブロックのように並べて簡単に施工できます。また苔を使ったディスプレーや装飾が簡単に施工できます。

入手方法

タケダ園芸さんで以前に「モスライト」や「クリプトモス21」という商品名で販売されていましたが、現在は扱っていないようです。生産農家(培養土)や、造園(マルチング・土壌改良)に使うなど主に業務用であるため、園芸店やホームセンターでの入手が難しい商品ですが、生産は広く行われているようです。このページ作成にあたり、近所のバーク堆肥(樹皮堆肥)生産業者を訪ねたところ、この業者さんでは「ランドアルファ」という商品名で100リットル商品を生産されていました。バーク堆肥を扱っているご近所の販売店に問い合わせてみてはいかがでしょうか。モスプランの通販でも扱っていますが、体積計算での送料が高額となるため、遠距離への配送はおこなっていません。送料実費になりますが便宜的に必要とされる場合はお問い合せ下さい。

モスプラン通販

樹皮培養土24
  =24リットル/段ボール/\1200税込/販売地域・関東・南東北・中部・甲信越
樹皮培養土60(工場出荷・最小注文数4袋以上・不定期販売)
  =60リットル/袋/\2000税込/販売地域・関東・南東北・中部・甲信越