@ コウヤノマンネンゴケに適した植え付け = 移植法 | |
苔の葉を粉砕するまきゴケ法はコウヤノマンネンゴケでも殖やすことができます。しかしコウヤのように大型の苔は発芽から大きく育て、さらに地下茎がしっかりと育つまでにはかなりの日数を要し、その間の管理にも手間がかかります。 コウヤノマンネンゴケのような大型の苔は、たねゴケになる親株を植えて、そこからの新芽を育てる方が早くきれいな群落に育ちます。親株や地下茎からの新芽を育てるやり方で移植法と言います。 移植法はコウヤノマンネンゴケに適した植え付け方です。 葉を細かくして「まきゴケ」で植え付けてみました。3年過ぎても大きく育ちませんでした。移植法だと新芽が育ち始めます。 |
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A 植え付け適期 | ||
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B 親株は変色しやすく回復は困難 | ||
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C 自生地の土と栽培のための培養土 | ||
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D 用土作り | ||
大型のコケの用土・目土 黒土(または消毒した庭土、畑土)・・ 30% 川砂(または山砂)・・・・・・・・・・・・・・・ 10% ピートモス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20% つぶ軽石、バーミキュライト、赤玉土、鹿沼土など ・・・・ 40% |
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E 植え付け容器 | ||
画像は50cm×35cmの挿し芽箱で栽培 |
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F−1 植木鉢、ポットへの植え付け | |||
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F−2 プランター、挿し芽箱への植え付け | |||
プランターの底にゴロ土を薄くいれてから,樹皮培 養土を厚さ3〜5cm平らに入れる。地下茎がち ぎれないように丁寧に親株をほぐし、樹皮培養 土に広げます。重なっても問題はありませんが、 均等に広がるように敷き詰めます。基本目土に 赤玉土やバーミキュライトを多めに混ぜた目土を 入れます。葉や新芽は表土から少し出るよう に、地下茎は露出しないように丁寧に目土入れ します。 |
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F−3 露地、庭への植え付け | |||
露地植えは植木鉢やポットと同じように深く植えて、軽く通気性の良い土を入れます。またポットや植木鉢で育てたしっかりした株を移植すれば露地での定着も確実です。葉が大きく露出しないよう、赤玉土などの目土をします。 プランターと同じように広く浅く植え付けることもできますが、新芽が乾燥に弱いため管理に手間がかかります。 |
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G 発芽・管理 | ||
置く場所は明るい半日陰で安定した湿度が必要です。直射日光は当てないようにします。室内は乾燥しているため、親株の葉先から変色することがよくあります。室内では保湿容器での管理がお勧めです。 |
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H ポイント | |
コウヤは地下茎を伸ばしながら大きな群落に育つ珍しいコケなので、地下茎も使って植える移植法がお勧め もちろん苔を粉砕し(種ゴケ)にして増やす(無性生殖)こともできますが、まきゴケ法でなかなか大きな株にはくは育ってくれません。管理しやすく、確実に育てるならば移植法が適しています。 画像はコウヤの地下茎 左の親株から右に次の新芽、その右に三代目の新芽が育っています |
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画像は地下茎から伸びた新芽 地下茎からの新芽は数ヶ月で大きな親株に育ちますが、この新 芽がある程度大きく育つと、次の新芽が育ち始めます。 親株から育つ新芽は一つ。他の苔と比べて芽数を増やすのに 時間のかかるコケです。 季節にもよりますが、草姿よりも新芽が多く見られる苗を選びま しょう。 |
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通販商品のコウヤ丸ポット 環境の変化に弱いコウヤを露地で増やすには管理が大変です。露地植えでは、ポットでしっかり育った苗を移植法で植えまると定着が容易になります。 画像=3〜4株の親株を植えてからおよそ3年目のポット。 地下茎から育った新芽がしっかりした株に育ちました。 |
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地下茎だけでなく、葉や茎からも新芽が育つ プランターや挿し芽箱での栽培はは、移植法よりはまきゴケに近 い植え方です。地下茎だけでなく、茎や葉からも新芽が育つた め、芽数を増やしたいのであればポット植えよりもプランター栽培 です。 |
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