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管理する場所の環境



■苔を植える(置く)場所の環境とは

作庭ではその庭に適した苔を植えるのが理想です。そのためには植える場所の状況を把握しておかなければなりません。植えたい苔が庭の環境にぴったりと合っていれば問題はありませんし、もし余分なものがあれば取り除き、足りないものがあれば加えてやらなければなりません。そのためにも施工前の庭の状況や周辺環境の把握は必要になります。
ではどのような状況を調べれば良いのでしょうか。ということで下に項目別にリストアップし、簡単な説明をします。

 地 方 

・ 地方・・・まずはその地方について。たとえば隣接した県でも太平洋側と日本海側では気候が違いますし、東北と九州では気候にもかなりの相違があります。その地方の一年を通した気候も調べます  画像は体感の頃の鹿児島仙巌園 一年で最も寒いこの時期に鹿児島では20度を超えていました。

 都道府県

・ 都道府県・・・地方より少し小さくなりますが、都道府県のレベルで分類します。たとえば隣接する新潟と群馬ですが、冬の新潟は豪雪と言われるような雪が積もりますが、群馬は上州のからっ風(赤城おろし)という冷たく乾燥した風が吹きます。同じ北関東でも栃木の山沿いは雪が多く、茨城の太平洋側は年間を通して比較的穏やかで気候は安定しています。   画像は大阪通天閣 市街地で育つ苔はかなり限られてきます

 地域性

・ 地域性・・・・都会と市街地、市街地と郊外、郊外と農村部、農村部と山間部、山間部と沿岸部など、同じ県内であってもエリアによって環境は大きく変わります。たとえば市街地とその郊外では朝露の量が違います。また気温も2〜3度違うのは普通です。沿岸部では潮風の影響。都市部ではヒートアイ  ランド現象などで夜中の気温も下がらないなど。苔栽培で考慮しなくてはならないことがあります。    画像は三津の渡し 沿岸部でよく見かける苔もあります

 車の通行量

・ 車の通行量・・・同じ市街地にあっても、前の道路が幹線道路と脇道とでは排気ガスなどの影響も変わります。幹線道路と一本奥に入った路地では、育つコケの数(種類)も違うと言われています。    写真は国道一号線 幹線道路沿いでは極端にコケの種類が少なくなると言われています

 方角 

・ 方角・・・・北向き、西向き、南向きなど 方角により日射しや風の流れが変わります    画像は大阪・天満宮表門につるされている直径164cmの方位盤

 日照時間

・ 日照時間 季節により日照時間は変わりますが、夏陽が当たる場所でも冬は全く陽が当たらない場所もあります。また樹木の下でも陽の当たる場所、当たらない場所があり、それも季節により変わるかもしれません。     画像は茨城県立自然博物館


散水設備 

・ 散水設備・・・・ 散水設備があるのかないのかで植えられるコケの種類も変わってきます。雨が降らないときに散水ができるのかも管理では重要です    画像は浜松町駅ホームにあるションベン小僧像

 庭の地形

・ 庭の地形・・・・たとえば微地形の違いで、育つコケの種類が変わることもあります。微地形とは同じ庭の中でも小凹地や小凸地があること。窪地に適した苔は小さな窪地でもよく育ちますが、小さな凸地では育つことができないかもしれません。また凸地で良く育つ苔は小さな凹地ではなかなか定着できないこともあります。そんなわずかな地形の変化でも、苔の生育環境には大きな違いとなります。また平坦地や凹地(窪地)、凸地などでその場所の排水性が変わります。築山などは水が流れるため排水性は良くなります。凹地は逆に排水性が悪くなります。このあたりを把握し、必要であれば土壌改良が必要になるかもしれません   画像は小松・苔の園

 建物 

・ 建物の位置・・・・建物があることで日照や風が遮られたり、湿度も変わったり、反射光で日射しが厳しくなったりします。庇(ひさし)などで夜露が当たらなかったり、銅瓦にあたる水しぶきで苔が育たないこともあります。  

 照度

・ 照度・・・・・イメージでその場所が日陰、日向と思っていますが、その場所の明るさが実際にはどの程 度の照度なのかはなかなかわかりません。そこで照度計を使って計ります。最初に建物や樹木のないところ(反射光の影響を受けないため)で照度計を空に向けて最高照度を測ります。そのあとに植える場所で照度計を空に向けて計ります。同じ樹木下の日陰でも、根元とそこからはなれると照度は2倍くらい違うのは普通です。建物などの反射光も大きく影響します。これを別の日に複数回は計り、その日の最高照度と比較することで、最高照度の何割ぐらいの光が当たるのかが分かります。    画像は照度測定

 温度 

・ 温度・・・・ 植える場所の気温が道路や周辺とどのくらいの温度差があるのかを計ります。猛暑 の頃に周辺気温と比べて数度温度が下がるようであれば環境はかなり良いでしょうし、気温 が路上などと同じようであればかなり厳しい環境と言うことになります。

 pH

・ 土壌のpH・・・・  まずpHですが、通常の土壌は弱酸性で、多くの苔はこのあたりを  好みます。しかし苔によってはアルカリ性を好む苔もあります。また酸性度が強ければ中和してやる必要があるかもしれません。

用土の保水性、排水性 

・ 用土の保水性、排水性・・・・  植え付ける場所の土の保水性、排水性、通気性を把握します。  土質も粘土質なのか砂質なのか、或いは団粒構造のしっかりした土なのかなど。一般的に  は排水性が良く、すぐには乾燥しない適度な保水力があって、軽い土が苔に適しています。  必要に応じて土壌改良が必要になるかもしれません。    画像は土壌改良のため土を購入